Poolリソースのパラメータについて解説します。
Poolリソースはbacula-dir.confで設定します。
Baculaサーバのインストール直後のデフォルト設定値を元に解説します。
Pool {
Name = File
Pool Type = Backup
Recycle = yes # Bacula can automatically recycle Volumes
AutoPrune = yes # Prune expired volumes
Volume Retention = 365 days # one year
Maximum Volume Bytes = 50G # Limit Volume size to something reasonable
Maximum Volumes = 100 # Limit number of Volumes in Pool
Label Format = "Vol-" # Auto label
}
パラメータ | 設置値 | 解説 |
Name | 任意の名称 | Pool名称を指定します。 |
Pool Type | Backupで固定 | Poolのタイプを設定します。 基本的にBackupを指定します。 |
Recycle | yes no |
保存するストレージが再利用可能か指定します。 |
AutoPrune | yes no |
Volume Retentionで指定した日数経過後に自動的にVolumeを削除するかを指定します。yesは自動削除。noは自動削除しません。 |
Volume Retention | 日数指定 (例) 365 days |
Volumeを何日間保存するかを指定します。指定した日数を超えないとVolumeは削除できません。 |
Maximum Volume Bytes | サイズ指定 (例) 50G |
Volumeの最大サイズを指定します。 |
Maximum Volumes | 数指定 (例)100 |
Volumeの最大数を指定します。 |
Label Format | 任意の名称 | Labelフォーマットを指定します。 ここで指定した名前と元にVolumeにラベルが連番で付与されます。デフォルトはVol-なのでVol-001から作られます。 |
デフォルトの設定ですと50GBのVolumeを100個作れる設定になります。よってバックアップデータを保存するストレージが5TB必要になります。こちらは環境に合わせて変更してください。
また、Volume Retentionが365 daysになっているため1年間は保存データを削除できません。
こちらも作成するバックアップシステムに合わせて変更してください。
VolmeとPoolの関係性は以下でも解説していますので、合わせてご参照ください。
https://www.bacula.jp/archives/1128